聞きたかったこと、知りたかったことの答えがあるかも!?
これまでメンバーから寄せられた質問・相談に、アドバイザリースタッフがご回答しています。

相談ファイル:No.8

相談者
中学校3年生です。
最近集中できない日が続くのですがどうやったら改善できますか。
布施先生
 『集中しろ』とよく言われますが、皆さんどうしていますか。

集中力のある選手というのは、『なに』に集中するのかを具体的に見つけたり、すばやく作れる選手です。
皆さん、試合や練習で『ベストを尽くそう』と思っているかもしれません。
しかしまだこれでは具体的ではありません。
夏の暑い時や、調子が悪かったりすると集中できないかもしれません。

そこで皆さんにお勧めしたいのは、『最高の目標』と『最低の目標』を両方持つことです。
『最高の目標』は自分がやりたいプレーですが、それとは別にどんな状況でも実行できる『最低の目標』を作って練習や試合に臨むようにしてください。

例えば、打者なら『最高の目標』は「ヒットを打つ。」で、『最低の目標』は「結果にこだわらず、とにかくフルスイングする。」などが考えられます。
投手なら『最高の目標』は「ストライクゾーンぎりぎりを攻めてストライクをとる。」で、『最低の目標』は「腕を最後まで振り切って投げる。」という感じです。

さて、皆さんの『最低の目標』は何になりますか。いつでもどこでも出来ることですよ。
このダブルゴールを持つことによって徐々に集中力を養うことができます。

スポーツ心理

布施 努氏 Tsutomu FUSE

ノースカロライナ大学グリーンズボロ校大学院 博士号取得。
慶應義塾大学スポーツ医学センター研究員。
(株)ティア・ウェイ代表取締役、NPO法人パフォーマンス・エクセレンスラボ代表。
米国スポーツ心理博士。

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