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相談ファイル:No.7

相談者
小学校4年生です。
ショートとキャッチャーそして春季大会からピッチャーも任せてもらえそうですが、チームの先輩や監督、コーチから「ボールは早いけどコントロールが悪い」と言われます。
自分でもなかなか狙い通りのコースに投げられないのですが、コントロールを良くする為の練習方法や必要なポイントを教えて頂けましたらありがたいです。
自宅練習にて壁当て(的当て)やシャドウピッチングを行ってはいるのですが・・・。
川村先生
 投球や送球のコントロールをよくするために重要なことはリリースポイントを安定させることです。リリースポイントを安定させるとはフォームを安定させるということです。フォームがバラバラであったり態勢が悪いとプロ野球選手であってもなかなか思うようにコントロールできません。リリースポイントを安定させるポイントは大きく分けて2つ。第一に【下半身を安定】させること。第二に【肩の回転のタイミング】です。




 土台となる下半身がぐらついては上半身を安定させることはできません。特に踏出し足の膝がぐらつかないよう、図のポイントに注意して投げましょう。
下半身を安定させるには①ステップ脚の膝の安定、②ステップ脚の脚力を鍛える練習が効果的です。


≪効果的なドリル≫ (5月中旬に発表予定の「投手向上コース」にてご利用できます)
①投球バランス/片足バランス など
②レッグランジ など


 肩の回転のタイミングがバラバラだとリリースポイントが不安定になりコントロールが定まりません。このタイミングを安定させるには③肘の拳上をしっかり行い、④力を入れるタイミングを正しく行うことです。


 肘を肩のラインまで上げてから投げましょう。肘が下がると腕を前に振るために余計な力が入り、その結果、肩が開いてしまいリリースが安定しづらくなります。

≪効果的なドリル≫ (5月中旬に発表予定の「投手向上コース」にてご利用できます)
バレーボール打ち/ジャンプスロー など


 ボールを投げる時に力を入れるのはボールをリリースする瞬間だけでよいです。まずは肘を肩のラインまで上げ、そこからリラックスして腕を振るように心がけましょう。

≪効果的なドリル≫ (5月中旬に発表予定の「投手向上コース」にてご利用できます)
体重移動スロー など

 リリースのコツを掴むには練習を積み重ねるしかありませんがガムシャラに行うと間違った癖がついてしまいます。上記4つのポイントに注意しながら「壁あて」や「タオルスロー」などの自宅練習をがんばりましょう。また、自分が出来ていないと感じるポイントについては≪効果的な練習≫で重点的に練習を行ってみるとよいでしょう。

野球コーチング学

川村 卓氏 Takashi KAWAMURA

筑波大学大学院 体育研究科 修士課程修了。
筑波大学体育系コーチング学専攻 准教授。
硬式野球部監督。

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